
・無添加の醤油に変えたいんだけど選び方は?
・今使ってる醤油と何が違うの?
・本物の無添加醤油のおすすめを知りたい!
毎日のお料理に本物の、体にいい無添加醤油を使うことは、添加物や残留農薬を避ける、味覚を整えるなどの点で、ダイエットを加速させる上でも大切です。
ただ醤油もたくさん種類があり、どれを選べばいいのか迷いますよね。
安価な醤油には、添加物で味を整えている商品もあるので、気をつけたいところです。
そこでこの記事では、無添加の醤油を探している方にとって、国産素材や有機素材を使った体にいい無添加醤油9選を比較紹介します。ダイエットの観点から見た醤油の選び方のポイントもお伝えしますね!

・ゆる無添加・オーガニック生活約20年
・日本ダイエットカウンセラー協会のダイエットカウンセラー資格保有
この記事でわかること
・おすすめの醤油とそれらの特徴
・無添加の本物の醤油の選び方
・添加物や残留農薬の心配のない醤油
おすすめ無添加醤油「有機国産」4選・「国産」5選を比較!
まずは本当におすすめの無添加醤油のうち、国産の有機栽培原料を使用している4選と国産原料を使用している5選を比較しました。ぜひ、醤油選びの参考にしてください!
ここでご紹介している商品はすべて、下記を満たしています。
・原材料はすべて国産
・脱脂加工大豆ではなく丸大豆を使用
・添加物一切なし
違うのは、栽培方法と醸造方法です。
それぞれについては、醤油選びの5つのポイントでわかりやすく解説していきますのでご覧くださいね。
おすすめ醤油 | 有機 | 大豆産地 | 小麦産地 | 塩産地 製法等 | 醸造方法 | 参考価格 | おすすめポイント |
【海の精】旨しぼり醤油![]() | 有機 | 国産 | 国産 | 伊豆大島 天日干し×平釜 (海の精) | 天然醸造:1年以上 加温による発酵促進なし | 2,127円/1L | ミネラルを多く含んだ塩「海の精」使用。大豆の比率を多くし、仕込み水の量を抑えた濃厚なもろみから、おいしいところだけを搾った贅沢なお醤油 |
【大徳醤油】機有るべし![]() | 有機 | 北海道 | 北海道 兵庫県 | 長崎崎戸島 平釜 (にっぽんの海塩) | 天然醸造:1年以上 加温による発酵促進なし | 1,399円/900ml | 有機醤油の中ではコスパ抜群 |
【足立醸造】国産有機醤油 濃口![]() | 有機 | 北海道 石川県 山形県 青森県 | 北海道 石川県 | 赤穂の海水塩 | 天然醸造:1年以上 加温による発酵促進なし | 1,945円/900ml | 130年以上使い込まれた木桶で熟成させたまろやかなうま味が特徴 |
【金沢大地】有機醤油 金沢大地![]() | 有機 | 石川県 | 石川県 | 国産 海水塩 | 天然醸造:ふた夏じっくり 加温による発酵促進なし | 1,834円/900ml | 杉桶でふた夏ゆっくりと熟成 京都の老舗料亭でも使用 |
【ヤマキ醸造】消費者御用蔵 国産特別栽培醤油![]() | △ 有機栽培転換中の特別栽培原料使用 | 国産特別栽培大豆 | 国産特別栽培小麦 | 記載なし 天日塩 | 天然醸造:1年以上 加温による発酵促進なし | 1,373円/1L | 有機栽培に転換中の「特別栽培」原料100%使用 創業明治35年のヤマキ醸造蔵で醸造 |
【井上】古式じょうゆ![]() | × 残留農薬検査:記載なし | 島根県中心 | 島根県中心 | 記載なし | 天然醸造:1年以上 加温による発酵促進なし | 2,198円/900ml | 江戸時代から150年近く続く古式醸造蔵で醸造される芳醇な味わいが特徴 |
【大徳醤油】丸大豆醤油![]() | × 残留農薬検査:記載なし | 兵庫県 三重県 鳥取県等 | 但馬 (減農薬栽培に取り組む地域で栽培) | 長崎崎戸島 平釜 (にっぽんの海塩) | 天然醸造:長期熟成 加温による発酵促進なし | 907円/900ml | 小麦に関しては減農薬 天然醸造の中ではコスパよし |
【松本醤油】はつかり醤油![]() | × 残留農薬検査:記載なし | 長野県 | 国産 | 塩の代わりに生醤油使用 | 天然醸造:計2年熟成 (再仕込み) 加温による発酵促進なし | 1,144円/1L | 180年前に建てられた醤油蔵と木桶で醸造 再仕込み製法により、奥行きのある深いうま味とコクが特徴 |
【イチビキ】無添加国産しょうゆ![]() | × 残留農薬検査実施 | 富山県 | 国産 | 高知県 | 惜しい!本醸造:約半年 | 548円/800ml | 本醸造の醤油の中では質・価格ともにおすすめ! 残留農薬検査もしていて安心 |
目的別:安心の有機醤油で、味にもこだわりたい
【海の精】旨しぼり醤油
天然塩として有名な「海の精」の醤油です!
・有機JASの国産大豆と国産小麦、秩父の城峰山頂付近からわく天然水、そしてミネラルを多く含む伝統海塩「海の精」で作ったお醤油。
・古いもので100年、新しくても60~70年前から育んできた木桶で醸造
・大豆の比率を多くし、さらに仕込み水の量を抑えた“十水(とみず)仕込み”で作った濃厚なもろみから、おいしいところだけをしぼった旨みのある贅沢な醤油です。
安全性だけでなく、味にもこだわりたい方におすすめです。蔵によって風味や味わいが異なりますので、ぜひいくつか試して自分好みのお醤油を選んでくださいね。
【大徳醤油】機有るべし
国内有機JAS認定農場の有機大豆・小麦を100%使用、長崎の平釜塩を使用して有機JAS認定の蔵で醸造した醤油。長き「機(とき)」をかけて醸し、最良の「機(とき)」に搾った有機醤油です。
国産の有機醤油4点の中では、一番価格も抑えてあり、まずは有機醤油を試してみたい方におすすめです。
【足立醸造】国産有機醤油 濃口
国内有機JAS認定農場の有機大豆・小麦を100%使用、赤穂の海水を100%使用した塩を使って、有機JAS認定の蔵で醸造した醤油。130年以上育まれてきた木桶で醸造しており、木桶に住み着いた乳酸菌や酵母菌が醤油の旨味や香りを作っています。
安全性だけでなく、味にもこだわりたい方におすすめです。
【金沢大地】有機醤油 金沢大地
こちらは③の有機JAS認定の足立醸造蔵で作った醤油です。
石川県の安全を願う農家が作る有機大豆・小麦を100%使用し、杉桶でふた夏ゆっくりと熟成させた上品な味わいで、京都の老舗料亭でも使用されています。
安全性だけでなく、味にもこだわりたい方におすすめです。
目的別:価格を抑えつつ、安全性も重視したい
【ヤマキ醸造】消費者御用蔵 国産特別栽培醤油
有機JAS認証はないものの、有機栽培に転換期間中で農薬・化学肥料・除草剤の使用を控えて特別に栽培された国産丸大豆、小麦を100%使用。そのため、有機醤油より価格は抑えてありますが、安全性はかなり高いと言えるでしょう。
【大徳醤油】丸大豆醤油
環境に配慮した減農薬栽培に取り組む地域で栽培した小麦、大豆は主に兵庫県産を使用。
国産原料かつ天然醸造の醤油の中ではコスパも良いです。
目的別:天然醸造で味にこだわった人気醤油を選びたい
大豆も小麦も地元島根県産を主に使用し、150年近く続く蔵でじっくり熟成。
無添加好きのファンからも根強い人気があり、品薄になることもしばしば。
大豆、小麦ともに国産で、塩の代わりに生醤油を使用し、180年前に建てられた蔵で計2年じっくりと熟成させた再仕込み醤油。うま味成分が豊富でまろやかな自然の旨味と香りが特徴。
目的別:国産原料でとにかくコスパを重視したい
大豆、小麦、塩すべて国産原料使用。有機栽培ではないものの、基本的に年に1度公的機関で残留農薬検査を行っているほか、原料納入後にメーカーの分析センターでも確認しているとのことですので、安心です。
本醸造で国産原料を使用した醤油の中では、残留農薬の心配もなくおすすめ。
国産原料にはこだわりたい、かつコスパも重視したい方におすすめです。
醤油選びの5つのポイント
本物の醤油を選ぶ際に見てほしいのが、原材料と醸造方法です。具体的に気をつけたいポイントを5つご紹介しますね。
原材料 | ① | 「大豆、小麦、塩」の3つのみ、添加物は不使用 |
② | 脱脂加工大豆でなく「丸大豆」使用 | |
③ | 「国産」原料のみ | |
④ | 「有機栽培」なら農薬の心配がなくさらに安心 | |
醸造方法 | ⑤ | 「本醸造」のうちできれば「天然醸造」 |
①「大豆、小麦、塩」の3つのみ、添加物は不使用
ダイエットとの関係でまず気をつけたいのが、添加物を使っているかどうかです。
添加物は、解毒の働きを担う肝臓に負担がかかるほか、解毒の際に多くのビタミンやミネラルが使われ、糖や脂質を代謝するためのビタミンやミネラルが不足し、脂肪が蓄積することにつながるリスクもあるからです。
醤油に使われる原材料は「大豆、小麦、塩」ですが、添加物が入っているものも結構あります。
下の画像の場合、「/」以降に記載されているのが添加物です。改行や別欄で記載されている場合もありますので、購入の際には参考にしてくださいね。

アルコールが添加されている商品も多いですが、塩分濃度の低い減塩しょうゆなどに保存性を高めるために添加されるようですが、中には、安価に製造・流通させることを目的に添加されることもあるそうです。
② 脱脂加工大豆でなく「丸大豆」使用
本物の醤油は「丸大豆」を使用していますが、実は国内に流通している醤油の約2割しかありません。
国内の約8割の醤油が、画像のように脱脂加工大豆を使用している商品です。
参考:しょうゆ情報センター、醤油職人

脱脂加工大豆は、大豆から油を搾った後のたんぱく質を加工したもので、その過程で栄養価が低下しているんです。
また搾油する時にはヘキサンという石油由来の溶剤を使います。ほとんど残らないと言われていて、安全性は確かめられてはいますが、これも気になるところ。
丸大豆は、脱脂加工されていない完全な形の大豆です。栄養価も高く豊かな旨味があります。
いろいろなお料理に使う醤油だからこそ、せっかくなら栄養価の高い丸大豆を発酵させて作る本物の醤油を選びたいものです。
参考:しょうゆ情報センター、醤油職人
③「国産」原料のみ
「残留農薬」も添加物と同様、体にとっては負担になるものなので、ダイエットを加速させるにはできるだけ避けたいです。
農薬でよく問題視されるのが、海外で小麦や大豆の収穫前に散布されるグリホサートという農薬です。
日本は小麦の約9割を輸入に頼っていますが、そのうち約70%にグリホサートが残留していると考えられます。
大豆もほとんどを輸入に頼っていて、輸入先上位3位の国(アメリカ:73%、ブラジル:17%、カナダ:9%)ではグリホサートが散布されていますので、やはり高い確率で残留していると考えていいと思います。
そのため、国産原料に限定することで、小麦の収穫前に使われるグリホサートの残留を避けることができるんです。なぜなら、国内では小麦の収穫前除草剤としてグリホサートの使用は許可されていないからです。
グリホサートって?
WHO(世界保健機関)の専門家機関が「おそらく発がん性がある」と評価している農薬
腸内細菌への影響(体の免疫機能やアレルギー発症に関係)なども懸念されています
参考:コープ自然派
④「有機栽培」なら農薬の心配がなくさらに安心
ただ、大豆には国内であっても一部地域でグリホサートが使用されています。
そのため、グリホサートを含め「残留農薬」をできるかぎり避けるためには「有機栽培」のものを選ぶと安心というわけです。
「有機栽培」「オーガニック」「特別栽培」「無農薬」などの違いを簡潔にまとめました。
「無農薬」については、栽培期間中には農薬を使用していなくても、実際には土壌に農薬が残っていたり、他の畑から飛散してくることもある現状に対し、「全く農薬が含まれていない」という消費者の誤解を招きやすいということで、「無農薬」という記載はできなくなりました。
栽培方法 | 特徴 | 表示に関する規定 | |
有機栽培 (オーガニック) | ・原則として化学農薬・化学肥料を3年以上使用しない ・遺伝子組換え技術の利用等を行わない ・環境にやさしい栽培方法 | 「有機」「オーガニック」と表示するには有機JASの厳しい規格を満たすことが必須 | |
特別栽培 | 農薬・化学肥料不使用 | 農薬の使用回数と、化学肥料の窒素成分量を地域の慣行レベルの50%以下で生産 | それぞれ以下のように表記 ・農薬:栽培期間中不使用 ・節減対象農薬:栽培期間中不使用 ・化学肥料(窒素成分):栽培期間中不使用 |
農薬・化学肥料の使用量減量 | それぞれ以下のように表記 ・節減対象農薬:当地比 ○割減 ・節減対象農薬:○○地域比 ○割減 ・化学肥料(窒素成分):当地比 〇割減 ・化学肥料(窒素成分):〇〇地域比 〇割減 |
⑤「本醸造」のうちできれば「天然醸造」
醸造方法は「本醸造」「混合醸造」「混合」の3つがあります。
このうち最もシンプルで伝統的な製法なのが「本醸造」です。「本醸造」は原料である大豆と小麦を、麹菌をはじめとする微生物の力のみで醗酵・熟成させて醸造しています。
実は市場に出回っている8割が「本醸造」で作られていますが、その中でも、醸造を促進するための酵素や食品添加物を使わないものにだけ「天然醸造」の表示が許可されています。本物を選ぶなら、この「天然醸造」の醤油がおすすめです!
「本醸造」が温度管理を行うことにより、醸造期間が半年程度なのに対して、「天然醸造」は温度管理を行わず、四季の温度変化を利用して熟成・発酵させるため、最低でも1年程度の醸造期間がかかります。手間暇がかかっている分、味わいもうま味と芳醇な香りに満ちたおいしい醤油に仕上がります。
有機で農薬の心配なく、味にもこだわりたい ➡ 有機 × 天然醸造の醤油がおすすめ
有機でなくても農薬は減らしたい、かつ価格も抑えたい ➡ 減農薬 × 天然醸造の醤油がおすすめ
天然醸造で味にこだわった人気醤油を試したい ➡ 歴史ある蔵で天然醸造の醤油がおすすめ
できるだけコスパを重視したい ➡ 本醸造で残留農薬検査済みの国産素材・無添加醤油がおすすめ